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今月のたわごと(エッセイ)

【父の友】

you've got a friend を歌う時しばしばこの話をしたが、私の父には変わった友達がいる。
それは『鰻』。名前は『たろう』。もしかすると漢字(太郎)かも知れない。
彼は(『たろう』だから雄だろう......)山水がふんだんに流れ込む水槽の中で、もう13年も飼われている。


天然の鰻が、13年ものあいだ人の手によって飼われているのは珍しいらしく(そりゃそうやろ!)、とある学者さんがわざわざ見に来たらしい(それを話す父は誇らしげだった)。
彼の住家(水槽)はとても狭いうえに大きな石を入れてあるので暗い。
鰻は暗い所が好きらしい。一目見ようと覗き込んでもなかなか出て来ない。
ところが友である父が手を入れて 『たろうよ〜うなたろうよ〜』 と呼ぶと、のそのそと出て来た。驚くことに、父に自分の首の辺りを触られてもじっとしてる。 そう!猫が喉を触られてゴロゴロいう、あれである。 ひえ〜〜〜!
もっとも鰻の場合、どこが喉かは分からないが。
石の下から出て来た彼の体は、大人の手首ほどある。ひえ〜〜!


私 「つちのこや!これ!つちのこや!」
父 「お前は"つちのこ”を見たことがあるがか?」
・・・・・ごもっとも。


彼が我が家へ来た経緯・・・
知り合いが川で鰻を捕まえた。


知り合い 「坊さん、こんまいけんど旨そうじゃお?」
     (訳:坊さん、小さいけど美味しそうでしょ?)
父    「捕まえたがかよ?そりゃこんまいき、わしが買(こ)うちゃお。」
     (訳:捕まえたのですか?それはあんまり小さすぎるので私が買い取りましょう)


さすが僧侶!殺すのは可哀想だから買い取るなんて!
それから13年我が家にいる。
ある日父がこう言った。

「鰻もあればぁ太ったら旨(うも)うないき、食えん。」


え?え?ぇぇぇぇぇぇえええええええええ?


私 「お父ちゃん、なんで鰻を買(こ)うたが?」
父 「食うために決まっちゅうろうがっ!」


・・・・・・・・坊さんも殺生はする。

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【おもひで】

「夏祭り 親の袖持つ 子供たち」


これは、私が中学3年生の時、同級生の友達が詠んだ句。
名句だと思っている。
子供にとってお祭りは特別。 ウキウキ、ワクワク、ドキドキする。
嬉しくってはしゃいでいるんだけど、どっかでちょっと怖い。
親の袖をちょっとだけ握ってると安心する。
その気持ちがたったこれだけの言葉にすべて込められている。
あれから20年以上経つのに忘れられない。
あ!これって、言葉を変えれば今の社会にも通用するかも?


「三十路でも 親の袖持つ 子供たち」


あらら、季語がないですね〜。


ま、それはともかく、良い句です。大好き。
彼女も今は2児の母。実感していることでしょう。


あなたの周りにもステキな言葉ありませんか?

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【オチジュン パリを観る】

6月の半ば、無理やりオフをとり、パリに1週間行ってきました。
私にとって初めてのヨーロッパ。 そして、「日本語の通じない国」。
今まで行った海外は韓国とハワイだけ。どっちもあきれるほど日本語が通じる。
どちらも楽しかったけど、正直、外国に行ったという気がしなかった。
で、今回はどうだったかというと・・・紛れもなく外国でした!
挨拶程度の日本語は大体みんな知ってますが、殆ど通じない。それが良かった。
10年前は英語も通じなかった(話さなかった)とか。でも今は殆どの人が簡単な英語は話します。ワールド・カップなどの影響も大きいそうです。


パリを一言でいうなれば『歴史とプライドの国』。
それが私の感想です。
ま、パリだけでフランスを語るのは申し訳ない気もしますが。


え〜と、何から話そうかなあ。
私は観光というものがあまり好きでなくて、どこに行こうとかは全く決めていませんでした。その国の人、空気が感じられればそれで良い人なので。おまけに一緒に行った友人が、仕事柄13年間2ヶ月に1回のペースでパリに行ってる人だったので全てまかせっきり。結果的に随分しんどい目を彼女にさせてしまいました。でも非常に楽しかった。この場を借りてありがとう!


まず、オペラ座。
建物に入ってゾクゾクッとしたのは初めてでした。あっけにとられるというのは、あの事ですね。
入る予定にはしていなかったのです。ここ何年間も改装中だったらしく、13年行ってる友人も入るのは初めてだったそうです。前を通っててあまりに凄い建物なので「よし!入ろう!」ということになりまして。演劇は観ていませんが、その建物を見るというだけでも充分なものでした。あの素晴らしい彫刻たちはどんな思いでつくられたのでしょう…。
演劇場(っていうのかな?)も見せてもらいました。こじんまりしていますが、時代と年月を感じる空間でした。ただ、天井のシャガールの絵は変な感じでしたが。
そうそう!オペラ座の1階か地下に面白い空間がありました(上がったり下がったりしてると何処に居るのか分からんようになるんですわ、私)。別にどうという事のない待合室(・・・にしては広いけど)みたいな所なんですが、そこで話してる人の声がものすごく気持ち良く響くのです。
「うわっ ここで歌ってみたい!」と思いました。何故か劇場ではそう思いませんでしたが。


ムーランルージュ。
何といっても綺麗でしたねえ。衣装はもちろんの事、一番綺麗なのは踊り子さん!
背の高さが同じ! 足の長さが同じ!
ショーとしても素晴らしい。トップレスであるのにいやらしくなく、短い時間でテンポ良くショーが変わっていくので観客は飽きない。
映画の影響もあるんでしょう、超満員でした。
腹話術のおじさん、イカシてた!ふふふ。


ノートルダム寺院
あ!これって「寺院」でいいんでしょうか?・・・なんかこういうのってよう分からんなあ。
パリに行って一番深く感動したのが、ここ。
宗教的建築物ですから派手なつくりはなく、ただただ静か。
人の話し声がしないとか、そういうのではなくて(確かに話し声は小さかったが)、荘厳というのはこういうことを言うんでしょうか?
静かな、静かな威圧感がある建物でした。
どう言ったらいいんでしょう? 答えがない・・・というか。
「自分で考えなさい」と言われているようでした。
暫く礼拝用の長いすに座って、石で積み上げられた人間業とは思えない天井を眺めながら、


「キリスト教徒でもないのに、ここに居ってええんやろか?」 
「でもこうやって観んと、この得体の知れん大きさは分からんしなぁ」 
「これが宗教なんやろなぁ」
「やっぱ、Gospel って面白半分でやったらいかんよなぁ」


・・・・そんなことを考えていました。



ルーブル美術館には、時間があまりなかったので行きませんでした。
どうせ観るならゆっくり観たいですし。でも外観だけでも観るのに1日かかりそう。
他にもセーヌ川の芸術橋やライブハウスにも行きました。地下鉄にも乗ったし、バスにも乗りました。
ズボラの私にしては良く動きました! ははは。


随分長く書いてしまいましたね。
皆さん、読んでくれるかしらん?
パリの話の続きは、またライブハウスで致しましょう。ほほほ。


あ、最後に一つだけ!
パリの人はみんな挨拶がちゃ〜〜んとできるのです。
狭い道のすれ違いの時にも 「ごめんね」 と声をかけるのです。
それに比べて、パリで会った日本人は誰一人挨拶しませんでした。


日本人よ! 挨拶をしよう!


また行くぞぉ〜〜パリ!

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長々と読んでくださってありがとう。今回はホンマに長い......。すんません。
オチジュンは元気です!またライブでお会いしましょう!
次回は NY の話も書けると思います。

つれづれなるままに…オチジュンコ記

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